京都の染技法の一つに一目絞りもしくは人目絞りと呼ぶ絞り染めの技法があります。
布の一部を一粒ずつ糸で括り、模様を現わす巻き絞りで、疋田絞りは面を現わすのに対し、
一目絞りは線を現わすなどの特徴を持っています。
布の一部をつまんでから4つに折りたたむ、糸を2回だけ巻いて粒状に括ります。
絞り目を重ねる事で、線描で図柄を作り出す事が出来ると同時に、布の一部を
小さく一重に絞るなどからも、細かな表現を作りだせるメリットもあります。
ちなみに、絞った後の形が人の目に似ているなどから、人目絞りと呼ぶ事もあります。
京都ののれんをオーダーする時など、絞り技法についての知識を持っている事で、
入手が出来るお店を探す事が出来るようになります。
京絞りには、人目絞り以外にも多数の絞り技法が存在しており、
その数は50種類以上にも及ぶと言われています。
また、それぞれの技法毎に専門の技術職人が存在しており、
職人はそれぞれの技法1つで製作を行う事が多いなどからも
高い技術が受け継がれ現代にも存在しているわけです。
ちなみに、京都ののれんには手書きオーダー品などもありますが、
手書きの場合は職人さんが筆を持ち、素材に色付けを行うなどの
特徴がありますが、一目絞りは糸を使った描写などからも、
それぞれに独特の風合いが生まれるのが特徴です。
お店の中や住宅のインテリアなどでも重宝しますし、
京都の歴史を住居内や店舗内に取り入れてみるのもお勧めです。